まなびのOS・表現

 
「まなびのOS」科の1つの科目である「表現」の授業は、1学期 ( 4・5・6月) に1講座を選択し、2学期 ( 9・10・11月) に1講座を選択し、それぞれ各講座の形式で成果発表を行います。
 
1・2年で学んできた日本語4技能を基礎とし、3年次では様々な表現方法を体験しながら学び、表現の幅を増やし、自分の考えや想いを様々な方法で様々な人たちに伝えることができるようになることが目的の科目です。
 
課題研究でのプレゼンテーションや論文作成など様々なことに活かせるよう自分の興味・関心のある分野から「表現」を積極的に学び、「人に伝える」スキルを磨いて欲しいと思います。 
 

学校長 金子 好幸

写真

髙橋 創平 先生


 
 
 
写真で表現することに正解や間違いはなく、一番大切な事はカメラを楽しむことだと思います。
写真で表現することの楽しさを中心に、構図や光の当て方など基本的なことを学び、最終的に作品を発表します。
講師は地元湘南を拠点とし、広告や雑誌、ファミリーフォト、風景写真と幅広く活動する高橋創平先生です。
また、世界で活躍するカメラマンを招いての特別授業も行います。

授業内容:構図や光の当て方、人物を撮影するなど基本的なことを学び、最終的に作品を発表します。

DJ

DJ RINA 先生


 
 
 
DJ機材とソフトを使用して、DJが出来るまでの基礎から応用までを学びます。
「DJって何するの?」「曲はどうやって繋ぐの?」
DJを通じて表現の仕方を学びます。スクラッチの体験もあります。
DJの楽しさや普段聞いている音楽の魅力を一緒に体感しましょう。
講師はDJ RINA先生です。

授業内容:DJ機材とソフトを使用して、DJが出来るまでの基礎から応用までを学びます。

前期

後期

藍染

守谷 玲太 先生


 
 
時代はアナログからデジタルへ・・・。
集団から個のアイデンティティが求められそして個はそれを生きる振る舞いとして表現します。
 
エジプト壁画、ギリシャ彫刻フランスの香水瓶、日本の浮世絵・・・。
人々はある一定のコミュニティから発生した生きる術を表現し、後世へと残し、いつしかそれは文化芸術として現代でも語り継がれる物語です。
さて、藤沢翔陵高校の輪の中で、あなたはどう表現し社会へのインパクトをもたらすのか?
藍という植物を通して衣食住、芸術への大いなる表現を皆で学びます。
講師は卒業生で藍左師のReita MORIYA先生です。

授業内容:藍という植物を使い、ハンドメイドでアート作品を作ります。

映像

中井 泰太郎 先生


 
 
 
映像表現には1+1=2のような明瞭な正解はない。
十人十色の答えがあるのです。もちろんそれぞれ違いがあっていいのです。
違いがあるからこそ表現することは面白いのだと思います。
映像制作のプロによる撮影方法、編集方法を学び実際に映像作りを体験してもらう体験型講座です。
映像作りを通して表現することの楽しさ、表現の自由、表現方法を共に探究していきたいと思っています。
講師は、本校のPVなども作成してくれた中井泰太郎先生です。

美術

後藤 てるみ 先生


 
 

 
美術の概念的態度を絵画技法実習から学びましょう。
 
① ポップアートの概念 - レディメイド・アッサンブラージュを知る。
② 写実の概念 - 描き方を知る。
③ テクスチャーの概念 - 物質的な絵具の盛り上げや流動性を知る。
④ 事象(モチーフ)の選択による表象多様性の概念 - 描かれた事象の「内容」によって多様な概念が生じることを知る。
⑤ 無の概念 - 「削る」「切り裂く」「余白」「消す」「ホワイトペインティング」「空虚」など、加算ではなく減算を知る。

授業内容:キャンバスに油絵具で抽象画制作を行う。抽象画の制作を軸としながら、具象的な概念も取り入れる・ 美術の概念的態度をレディメイド、加算、減算、乗算を通して知る。

陶芸

西村 百合 先生


 
 
表現の「陶芸」クラスでは、陶土を用いて手ろくろを使用して制作します。

 
諸説ありますが、日本の古代、縄文時代では老齢の人と幼児が土器や土偶を制作していたのではと考えられています。高校生の年齢は、狩猟の仕事がメインだからです。そして古代には手ろくろも、扱い易い陶土もありませんでした。
土器の制作に成功したこと(ある程度の高温の火力を維持できる技術とその温度の耐火度のある土の発見)で、調理方法が格段に進化されました。
そして、まだ言語が確立されていない時期に、古代の人たちはどんな想いを込めて、形を作られていたのでしょうか。
現代の私たちは、言語による思考の整理と扱い易い道具があります。その時代よりは容易に作れるはずです。さあ、古代の人を想って制作してみましょう。

授業内容:壷や土偶など、昔の形を通じて、自分の思考を探り、自分の形を作りましょう。現存する昔の作品の模刻、及び、オリジナルの作品。

ダンス

YUUKA 先生


 
 
 
音楽のリズムやメロディー、歌詞などもダンスの振り付けに取り入れ、身体はもちろんのこと、顔や指先まで体全体で踊ることで、自然と「表現力」が磨かれていきます。
ダンスを通じて、自分と向き合う事や仲間と目標を成し遂げる感動や喜びを一緒に体感しましょう。講師はYUUKA先生です。

授業内容:ダンスの基礎から振り付け、そして創作していきます。みんなにダンスの楽しさを学んでもらえるように頑張ります。

落語

かける 先生


 
 
 
「落語」は伝統芸能なのに、最高に新しくてエキサイティング!
なぜなら日常生活や会話や失敗をも笑いに変えてしまうから。表現力さえあれば、聴き手を海の中にも、空の上にも宇宙にも連れていけちゃう。
落語の中なら老若男女はもちろん、動物にだって死神にだってなれちゃう!?
落語はお金をかけずに想像の世界を創造できる最高の芸能。
その表現方法を磨き、笑いを学ぶ時間を通して、日常を面白がれる人になってみませんか?講師は、先生としての顔も持つ、元よしもとの芸人のかける先生が務めます。

授業内容:5秒で終わる!? 短い落語「小噺」に挑戦してみよう。
実際に落語を聴いてみよう ( 8つくらい聴けるよ!)。・
知れば落語が好きになる!?役立つ知識も学ぼう。自分だけの小噺を作ってみよう。落語に挑戦!…などなど

ことば

吉川 雅子 先生


 
 
 
自分が話すことが上手く相手に伝わっていますか?
あなたの印象はどうでしょうか。「話す」時は使う言葉以上にいろんなことが一緒に伝わります。話し方であなたの印象も変わります。 文章を読んだり、物語を読んだりしながら伝えたいことがしっかり伝わる「話す時の表現力」を身につけましょう。
アナウンス練習でしっかり伝える、物語の朗読劇で情景や感情を伝えるなど、毎回声を出して「表現力」を鍛えていきます。
講師はFM戸塚でパーソナリティーもやっていた、NPO法人声物園理事長でナレーター・朗読家・プロデューサー・日本語伝道師の吉川雅子先生です。

授業内容:滑舌練習、原稿読み、ロールプレイ、感情表現、朗読劇など音声表現のワーク。

新聞

永井 順一郎 先生 & スポーツ報知 記者さん


 
 
新聞は社会に起きた「出来事」を分かりやすく、正確に、人々に伝える場です。
新聞は、まず何よりも「紙」というモノを使います。そして最近ではインターネットのような紙以外のメディアも使っています。
 
新聞の記事を書く記者は、出来事に関わった人たちに「取材」をします。取材は、間違いがないことが何よりも重要なので、詳しく、丁寧に行います。そして、記者はそれを分かりやすい言葉で「記事」にします。
記事は、小説や文学作品とも研究論文とも違います。記事には新しい「情報」が溢れています。読んだ人が、どんな「出来事」が起きたのかが分かる記事が良い記事です。そして、その記事でしか分からない情報があれば、その記事は世界で唯一の記事になります。新聞記者は、そんな記事を書こうと、日々取材に励んでいます。
新聞の「表現」とは、わかりやすい言葉で、人々が興味のあることを、いち早く伝えることです。それは「報道」とよばれることもあります。
授業では、新聞記者たちの話を聞き、実際に藤沢翔陵高校の新聞を作ってみることで、新聞の表現を学んでもらいたいと思っています。講師は、実際に現場で活躍されているスポーツ報知の現役記者の皆さんが務めます。

授業内容:取材歴30年以上のベテラン記者や20代の若手記者が生で見て感じたことを生徒に直接伝えます。またSNSの功罪などをわかりやすく説明します。堅い話だけではなく柔らかい話を交えながら現場の楽しさ、緊迫感も伝えていきます。

デザイン

川瀬 夏男 先生


 
 
 
デザインという言葉は、「示すこと」と「描くこと」の両方の意味を持ち、「ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現すること」である。すなわち、目的を達成するために再設計し、具体的なカタチにして表現することです。この2つの意味が「デザイン」に求められているのです。
世界には自由に表現活動をすることができない国も数多くあります。日本でも敗戦直後は、多くの「表現」が規制されたこともありました。そんな貴重な権利を君たちは持っています。
未来の偉大な「表現者」になるかもしれない君たちが「自分を表現する」ことを通じて、自分とは何か?何をして生きていくのか?という壮大なテーマに迫りながら、作品の価値を高める方法を探り「自分らしい作品」を生み出していく授業です。
講師は、本校のHPを作成してもらっているグラフィックデザイナーの川瀬夏男先生で、「表現者」としても、29年間バンドNUMBのギターリストとし活躍しています。

授業内容:iPadのCanvaというソフトを使用して作品を実際に作っていきます。翔陵高校のオリジナルグッズをデザインして商品化することを目標にして、そのプロセスを体験します。

店舗空間コーディネート

伊藤 貴代 先生


 
 

 
店舗空間コーディネートとは?
例えば、テラスモールのクリスマスの装飾、お店のディスプレイに目を惹かれたことありませんか?
夏のお祭りの提灯や夜空を彩る花火なども気持ちが高まりますね。そこにある「空間」を演出すると、たくさんの人の「ワクワク」を作ることが出来ます。ワクワクする「表現」のひとつの手段が「ディスプレイ」つまり、空間のコーディネートです!
自分だけでなく人々をワクワクさせるような空間ディスプレイをこの講座で楽しく学び創作してみましょう。

授業内容:季節(夏/冬)のディスプレイ